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涙雨


12月1日
先日提出しました請願を
なんとしても今期の国会で採決いただきたいと
国会議員会館を訪問し可能なかぎり直接議員のみなさまに訴えてきました。(詳細は活動報告として更新したいと思います)
今救えるいのちを何よりも一番に考えてほしいと繰り返し精一杯お願いしてきたつもりではありますが、どこまでお心に届いているのか…と考えながら帰宅したところ
守る会にある小児科の先生からメールが届いていました。(個人が特定できる情報は省略いたします)

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当院でヒブ髄膜炎患者さんが出ました。1歳9か月のお子さんです。
11月下旬に当院に発熱のため受診しました。
異常に顔色が悪くSpO2が68しかでないので、
インフルエンザ肺炎かと思って診察中に救急車を呼び、
入院加療を要請しました。
入院先では気管支肺炎として様子を見ていましたが、その晩に痙攣重積が起き、
その時にとったCTで脳浮腫が解り『髄膜炎の疑い』となったそうです。
その時から自発呼吸もなく、ルンバール(腰椎穿刺)は不可能だったので、
血液培養でヒブ感染症と診断されています。
実は先ほどお亡くなりになったそうです。(ご家族から連絡が有りました)
お母さまはワクチンの話は知っていたようですが、高額のため様子を見ていたようです。
お父さまはヒブの話は全く知らなかったそうです。

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お子さんどれほど苦しかったことでしょう・・
ご両親のお気持ちを考えると胸が締め付けられる思いです。
診察にあたった小児科の先生もきっと無念の思いでいらっしゃるでしょう・・・
私たちの活動の力不足を強く感じて、大きな憤りを感じて
どうしても涙が止めることができません。

これまで守る会ではWEB上にお子さんが亡くなってしまった事例をご紹介することは
今現在、髄膜炎と診断され闘病されているご家族へ大きな不安をあおってしまうかもしれないと考え
最小限としてきました。

しかし、どうしてもみなさんに目を背けずに知ってほしいのです!!
これが日本の現実です!!

ワクチンさえあれば救えたいのちがここにあったのです。
ヒブワクチンは承認され使用開始もされましたが
長引く供給不足・・・情報の格差・・・高額の任意接種費用・・・
絶対におかしい!!
私たち大人が守れるはずのちいさないのちに目を背けてはいけない!!

これまでの活動の中で細菌性髄膜炎を罹る子は年間『たった1000人だけなの?』と
いわんばかりの反応を受けることもありました。

ヒブ髄膜炎だけで考え(少なくみて)ても年間600人
WHOの勧告から10年以上経過しています。

6000人の子どもたちが発症し、
300人の子どもたちのいのちが今日ご紹介したように奪われてきました。
300人の子どもたちの失われた尊いいのちを
同じように『たったの・・』とおっしゃるのでしょうか?

ワクチンがなかなか導入できない事情
定期接種化への壁
不整備な制度の見直し

そんな事情よりもなによりも
今守れるいのちを守ることが最優先ではないのでしょうか?
今守れるいのちを守ってから議論されるべきではないのでしょうか?

みなさんはどう感じますか??

今日は全国的に雨です。
これは悲しみと憤りに満ちた”涙雨”です・・・

今日はこの守る会にお知らせのあったお子さんの葬儀が執り行われているはずなのです。

つながった涙色の空を見上げて、こころよりご冥福をお祈りしたいと思います。
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